うさぎ姉妹シリーズ

新うさ姉妹16地球が優しく輝く2人きりの甘い夜

 

「叔父さん、座っていてね」

「あ・・ああ」

そわそわ

 

「何もないけど、お団子作ったから食べて」

「ああ」

もじもじ

 

ここはうさ姉妹の月の家

月の地下に3LDKほどの部屋が作ってある。

 

少女2人の住居だったせいか、内部はピンク色で花柄でチロに居心地が悪くむずむずする。

しかもさっき恋人になったばかりのルナと2人きり・・。

 

「僕たちは大丈夫だよ」さっき地球の家に電話をすると白が言った

「帰ってきたら母さ・・リリ子さんがまた大騒ぎするから、のんびり帰ってきた方がいいよ。僕とルカちゃんはいの助さんの家に泊まらせてもらうから」

 

地球に帰ったら、リリ子に邪魔されてトラブルが続出するのは目に見えているから・・

せめて恋人になったばかりの今晩はゆっくり2人で話をしたい・・

そんな風に

最初からチロに下心があったわけではない

 

でも地球を窓から眺めて、肩にもたれるルナの甘い匂いが胸にいっぱいになると・・

優しい声とぬくもり柔らかい肌

しだいに体が熱くなる

 

本当に自然にルナと見つめ合う

「叔父さんのことこれから何てよべばいいのかな?」

「本名は一郎だけど・・呼ばれ慣れてないな」

「じゃあいの助さんたちみたいにチロでいい?」

「呼び捨てか?」

「じゃあ、チロさん」

「新婚みたいだな」

 

クスクス笑うルナに叔父さんが真剣に言う

「結婚しよう」

 

髪を優しく弄ぶ叔父さんの指

くすぐったくてクスクス

「大切にしてくれるなら結婚してもいい」

「ルナ」

キスされ・・

合わさった唇が深くなり、ルナは呼吸困難で眩暈を起こす

背後に倒れこむルナの背をチロがささえ

 

窓には優しい地球の光

 

2人きりの月の夜は

甘く優しく温かく、更けていくのだった。

 

 

新うさ姉妹15流れ出す感情

 

虎の手のひらが慈しむように頬をなぜる。

叔父さんの手のひらを思い出す。

 

父が、そして母が亡くなった時、胸で泣くルカを胸に(私が守る!)

泣けなかった自分。

 

泣き寝入りしたルカをベッドに運んだあと、叔父さんの大きな手が、幼い子供にするように頭や頬をなぜてくれた。

「お前はルカを守ればいい。その分俺がお前を守る」

だからルナも、いっぱいいっぱいに泣くことが出来たのだ。

 

「俺と行こう?お前に言っていなかったけど、本当は俺は・・」

「私、行けない」

涙がポロポロこぼれ落ちる

 

「ルカがいるからか?」

「叔父さんがいるから・・」

 

「地球には叔父さんがいるから」

 

その時パアアッとライトが2人を照らした。

 

「ルナから離れろ!」

割り込むように止まる派手な、叔父さんのデコトラ。

 

「ルナは俺のものだ!」

虎に殴りかかろうとする叔父にしがみつく

 

「虎兄ちゃんは何もしてないわ!」

 

一瞬躊躇するチロ

虎は「ふー」

大きなため息をつくといきなり殴り飛ばす。

 

「叔父さん!」

「妹をたのむぜ。マッチョ親父」

ニヤッと笑うとバイクに飛び乗り飛び立つ。

 

「結婚式には呼べよ」

 

宇宙を飛びながら

虎は思い出をたどる

「あなたにはうさぎ族の妹がいるのよ」

 

母親は未婚の母で、虎の父親である元恋人は虎の産まれたことを知らずに別の女性と結婚したという。

 

今はもう自分しか知らない事実。

「妹を大切にしろよ」

もう1度ささやいた声は宇宙に消えていった。

 

 

「叔父さん、大丈夫?」

殴られた頬を優しく包む。

「チロだ」

たくましい手がルナの細い手に重ねられる。

「チロと呼んでくれ」

 

ルナの目からまた涙がこぼれる。

今度は温かい涙だ

 

「チロ・・」

 

強引に抱き寄せられ初めてのキスをされる。

重なり合う影が月の表面に長くのびる。

 

新うさ姉妹14あふれる想い

 

「待てっ!ルナをどこへ連れて行くつもりだ!」

ルナを取り戻そうと、叔父さんが飛び付く

 

それを身軽にかわす

ルナは何も言えずに、ただ嗚咽をもらしていた。

今は虎兄ちゃんの熱いぬくもりがありがたい。

 

ギュッとつかんでいてもらわないと、自分の存在自体が消えていきそうな気がする。

その想いに答えるように、虎の腕に力がこもる

 

「行こう」

星間を行き来出来るバイクに飛び乗る。

 

「ルナ!」

 

 

 

月から地球を見る2人。

「キレイ」

 

今までこんなに傍にいたことはないのに

今日の虎は距離が近い。

どこか懐かしいぬくもりがルナの記憶を呼び覚ます。

 

「月でルカは産まれたの」

あたたかいぬくもり、ルナの指をギュッとつかむちっちゃな指。

 

「かわいい!」

「ルナの大切な妹よ」と言ったのは優しい母の声。

「ルナちゃんにそっくりだね」父の声も聞こえる。

 

小さな妹を一生守ろうと思った。

 

涙が頬をつたう。

「でも結局は、あの子を月にしばりつけていたのよ」

「お前はルカを守ろうとしたんだ」

 

本当の兄のように虎が言う。

 

「俺と一緒に行かないか?」

「宇宙へ?」

「俺は、ずっと動物族がみんなで移住できる星を探し続けている」

 

昔、動物族の故郷の星は消滅し、バラバラに住める星を探して散らばってしまったという。

「俺と一緒に探さないか?」

 

「虎兄ちゃん」

 

 

 

台所を見つめるチロ。

ルナがいる時はいつも明かりがともって、温かかった。

 

(叔父さん)

「違う!」

 

初めて会ったのはルナが2歳の時。

 

育つにつれて不思議だった。

ルカそっくりなのに姪として見れない。

ルカを思う気持ちとはあきらかに違う想い。

 

そんな自分の気持ちが信じられなくて、ルナから距離を置いて、心にふたをしてきた。

 

なのに一緒に暮らしだしてその想いが熱く燃え上がってしまった。

やっと自覚する

「ルナは俺のものだ」

 

トラックに飛び乗る。

 

 

 

続く

 

 

 

新うさ姉妹13すれ違う想い

 

「ルナ!」

「チロちゃん!」

追って行かせないんだから!としがみつくリリ子

ここで追って行かせたら、いの助さんといのちゃんみたいになってしまう!

「私と白を見捨てないで!」

「リリ子」

「ルナちゃんを追うなら、白を連れて出て行っちゃうんだから!」

「白を?」

 

追ってきてくれない叔父にムカッ。

ズカズカ戻ってくるルナ

 

「何よ!追っても来てくれないの!?」

「ルナ」

「血のつながらない姪なんてどうでもいいのね!」

 

ルカの手を引く。

「お姉ちゃんと月に帰ろう!叔父さんはリリ子さんと再婚するんだから邪魔になるもん!」

 

しかしいつも従順だったルカが初めて抵抗する。

「私、ここにいたい。白ちゃんもいるし、お友達もできたし」

 

「ルカ」

ショック

「私といるよりこっちにいる方がいいの?」

「お姉ちゃん、違う!」

「ルカのバカ!あなたを育ててきたのは私なのに!恩知らず!」

 

優しかった・・愛してくれた父が実の父ではなかった。

叔父さんも白ちゃんも他人だった。

 

ずっと慈しんできたルカまで自分を捨てる。

 

地面に穴があいて、落ちて暗闇にすっぽりのみこまれていく気がする。

 

「叔父さんもお父さんもお母さんもルカも大っ嫌いよ!」

妹の目が怯えたように見開かれ涙があふれ出す。

 

口から出した瞬間には後悔の波にのみこまれる。

 

パン!

叔父に頬をはたかれる。

「ルナ!」

 

うちひしがれ、どうしていいかわからなくて立ちすくむ。

叔父さんは厳しい人だけど手をあげたことは1度もなかった。

 

完全にみんなから嫌われた・・・。

 

立ちすくむルナを抱き上げる腕。

「ルナ、俺とここを離れよう」

 

「虎兄ちゃん?」

 

 

 

続く

 

 

新うさ姉妹12血のつながりのない叔父と姪

 

「しばらくは地球にいることになった。泊めてくれるか?」

 

ルナが答える前に

「ダメに決まってるだろ!年ごろの娘の居るうちに狼を泊められるか!」

叔父さんがサッと2人の前に立ちふさがる。

 

「あ?俺は狼じゃねえ。虎だ」

「一緒のことだ!クロトといい、猫族は直情的で信用ならん!

1泊でもさせたら姪がはらまされる!」

 

「クロトなんて知らねえよ。虎を猫と一緒にすんな、おっさん。

俺はこいつが月に住んでた時から、こっちに帰ってきた時には泊めてもらってたんだ。指1本ふれたことはないぜ」

 

ルナかなりムカッ

「泊まっていただと!ルナ!お前、赤の他人の男を家に1泊させるようなふしだらなことをしてたのか!」

「だから、ふしだらなんてしてくれないもん!」

「ふしだらしたいのか!」

 

「何よ!叔父さんの家に泊めてあげないなら、虎兄ちゃんがいる間、一緒に月に帰って暮らす」

 

「な・・」

「行こう、虎兄ちゃん」

 

「泊まっていい!」

叔父さん慌てて折れる。

 

 

「ゆっくりしていってね」

「虎兄ちゃんお土産は?」

 

虎にべったりな姉妹。

ゴウゴウと心に砂嵐が吹き荒れる叔父と甥。

 

「あら、良かったじゃない!ルナちゃんに素敵な人がいて」

ニッコリ微笑む女悪魔リリ子。

 

「血がつながらない叔父の家じゃ気をつかうものね。

ルナちゃんはツキミさんの(ルナ、ルカのお母さん)連れ子だもんね」

 

「リリ子!」

 

「え?」

固まるルナ。

 

「タロさん(ルナ、ルカの父。チロの長兄)とツキミさんが結婚した時はルナちゃんまだ2歳で。私とチロちゃんは中学生だったわね」

 

呑気にニコニコ。

「ちょうど今のルナちゃんと同じ年で。

ねえチロちゃん、

虎さんとルナちゃん、私とチロちゃん、合同結婚式もいいんじゃない?

あらあら、2歳だったルナちゃんがもうあの頃の私たちと同じ年なんてねえ、年を取るはずよ。」

 

ため息

 

「ルナ・・・あのな・・」

「叔父さん、私をだましていたの?」

「ルナ!違う」

 

振り切るように駆け出すルナ。

 

 

続く

 

新うさ姉妹11「戻ってきた虎兄ちゃん」

 

「あん、女同士なんていやよ!

私、頼れる人がいいんだもん!」

叔父さんに抱き付くリリ子

 

「ね?私寂しいの。そろそろ白とも暮らしたいし、このままここにいていいでしょ?」

メソメソ泣き落とし

 

案の定言葉につまるチロ

「泣くな、な?いたければいればいいから、な?」

 

ルナの耳がピクンと跳ね上がる

 

「じゃあ、結婚してくれる?」

「なんでそうなる!」

「チロちゃんのこと、す・きなんだもん」

「好き!?」

 

おろおろ

ハッ

 

ルナの冷たい視線を感じて

「とにかく話は明日だ!寝ろ!」

リリ子を押し出す。

 

「ルナも寝ろ、な」

 

叔父さんとリリ子の後姿を見送り

「叔父さんのバカ」

 

急にルナは血のつながりがゾッとするほど嫌になる。

叔父と姪

人間界ほど厳密にではないけど、結婚は一応とタブーとされている。

 

「バカね」

叔父さんが私とルカを引き取ったのは姪だから。

いつも心配してくれるのも愛してくれるのも姪だから。

 

(なのに・・血のつながりがなかったら良かった何て・・)

わかっているのに涙がこぼれる。

 

 

 

 

 

「クロトさんはリリ子さんの胸はさわらないの?」

 

今日は叔父さんの家からみんなで学校へ向かった。

ルカに聞かれて

「僕は誰の胸でもいいわけじゃない」

「おばちゃ・・リリ子さん美人だよ」

「心が不細工だ。胸があれば顔の不細工はどうでもいいが、心の不細工な女の胸をもむぐらいなら風船を揉んでおく方がいい」

リリ子ケチョンケチョン。

 

「ふうん」

妙に感心してしまう。

 

 

ふと見ると、姉のルナは速達を受け取っている。

 

「虎兄ちゃんからよ!急に仕事の都合でこっちへ来ることになったって!」

 

「虎だと?」

教室に入ってきた叔父さんがつぶやく

 

 

その時

「うさ姉!久しぶりだな」

 

虎が飛び込んでくる。

「虎兄ちゃん!」

「学校に通っているってな?」

ルナのセーラー服姿に頬が染まる

 

「似合ってる」

 

叔父さんの体から黒いオーラがあふれ出す。

 

 

続く

 

 

 

新うさ姉妹10彼女の迷走

 

リリ子はぶうったれていた。

 

台所では姪っ子のルナやルカ、いのちゃん達が晩御飯の用意をしている。

久しぶりに帰ってきたリリ子のためにみんなで集まってごちそうを食べようということらしいが・・・

 

(何よ!主役をほったらかしにしてイチャイチャして!)

いの助はいのちゃんに、チロはルナに、わが息子までルカに、台所を手伝いながら、または邪魔しながら、まとわりついてベタベタうっとおしいったらない。

 

いの助さんの所のチビ達もクロトに連れられて来て、わいわいガヤガヤうるさいったらない。

リリ子は子供が大っ嫌いなのだ。

 

クロトは猫姿でゴロゴロしていて相手をしてくれないし

リリ子の機嫌は急降下中だ。

 

 

ルナにお酒を注いでもらい、デレデレのチロ

赤ちゃんウリ坊の世話をするいのちゃんの分も、ニコニコおかずを取り分けるいの助。

 

(男ってやっぱり若い子の方がいいの?)もやもや~

最近美貌に少々衰えを感じる

この間まで、「リリ子さ~ん♡」と、うるさいほどまとわりついていたBFたちは次々結婚して離れて行った。

チロちゃんかいの助さんなら自分と喜んで結婚してくれるもん!

そう思って帰ってきたのに。

 

揺れる微妙な年ごろ

リリ子28歳

 

(でもチロちゃんは私に甘いから泣き落としか、色落しでプロポーズしてくれるかも・・・)

悪巧み・・・。

 

チビ達が眠ったので泊まっていくことになったいの助達の部屋の前を通り過ぎ・・

 

(チロちゃんの部屋ここよね?)

こそっと入り込み・・

 

あつい胸板に手をおいたつもりが・・・

ふか♡

 

「?」

もみもみ

 

「きゃあああああ」

 

 

「ルナ!?」

電気がパッとついて

 

自分の下にいるのはルナ

 

「???クロトが泊まって危ないから、ルナは俺の部屋に寝かしたのに・・。

お前、男なら誰でもいいと思っていたら女までいいのか??」

 

「まさか!やしなってくれるならともかく」

もみもみ

「胸、さわりながら話さないで下さい!」

 

「やしなってくれたら女でもいいのか、お前は・・・」

脱力する叔父さんだった。

 

 

続く

 

 

いのちゃんいの助さんの9の続きの文章は

いのちゃんコーナーに載っています♡

新うさ姉妹9ジェラシーの赤いマグマ

 

「白、ジュースのおかわりとおやつ~」「はいはい;母さん」

「お姉さんって呼んでよ!まだピチピチなんだから!」

 

「はいはい・・・って・・」ぎょ

 

「ルカちゃんそこもっと力入れてもんでぇ」

「はい;」

「ルカちゃんに何させてるんだよ!」

「あら、姪っ子はおばに尽くして当り前よ」

 

「リリ子!息子と姪をこき使わないで自分で動け!

そんな透け透けの下着でくつろぐな!

大体お前、白を俺に預けっぱなしにしていたくせに、何故今さらノコノコ顔を出した!」

 

ルナは晩御飯の支度をしながら、叔母だという女の人をそろそろ眺める。

リリ子さんは、白ちゃんを捨てたお母さんで、叔父さんにとってはルナとルカのお父さんとは別の兄の奥さんらしい。

 

でもそれだけの関係にしては、何だか叔父さんに妙になれなれしいのが気になる。

 

「チロちゃんったら冷た~い。付きあってたこともある関係なのにい」

ピトッと寄り添って上目使いに色気を振りまく。

 

叔父さんの頬が赤く染まる。

ルナの胸が赤いマグマでドロドロ染まる。

 

「昔のことだ。お前は兄貴を選んだ」

「あの人があんなにすぐに死んでしまうと分かってたらチロを選んでたわ」

涙がじょぼじょぼ

「私寂しがり屋なのに。ね?チロちゃん私を奥さんにする気ない?」

 

「!?」

 

そこへ・・・

「チロ、初めての授業どうだった?クロトが迷惑をかけなかったか?」

「ルカちゃん、遊びに来たよ^^」

いの助さんといのちゃんが訪ねてくる。

 

「いの助さあん♡」

「げ、リリ子ちゃん」

 

いきなり抱き付く

「いの助さん昔から優しかったわよね!

私を奥さんにする気はない?」

「なな」真っ赤

 

「いの助さん・・恋人がいたの?」

ショックをうけたいのちゃんが、涙をぽろぽろ流して、玄関から飛び出していく。

「いのちゃん、違う!この人は元同級生というだけだ!」

「あら?昔は私と付き合っていたこともあるじゃない」

 

「母さん・・いや姉さん、何人と付き合ってたの・・・?」

 

「目につく男は全部毒牙にかける女なんだ;どれだけ昔、こいつに振り回されたか・・」チロ

 

「ふ~ん」

チロの背中に悪寒が走る。

「叔父さん毒牙にかかったんだ・・・」

南極の氷のような冷たい声

 

「ルナ・・・」

恐る恐る振り返る

「叔父さん、不潔よ!」

ぷい

 

「ル・・・ルナ」

がああああん

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

新うさ姉妹8タイフーン上陸

 

「おお、ルナ、月に住んでて学校に行ってないのに頭がいいなあ」

「お父さんの残してくれた本で勉強してたの」

 

3人しかいない教室の一角だけが熱い。

「おっさん、プリント出来たぜ、もうふけていい~?」

「先生と呼べ」

 

プリントを見て

「ふん、お前も頭だけはいいようだな」

(いじわるして大学生向けのプリントを渡したのだ)

「頭、も、だろ?俺は顔も美少年だ」

 

「じゃあエロ少年、このプリントもしとけ」

山のようにドサドサ

「・・・(怒)」

 

キンコン

ちょうどチャイムが鳴る

「助かった。叔父姪変態カップルイチャイチャから救われたぜ」

「(怒)それ昼休み中にやっとけ。出来なかったら宿題な」

「(怒)」

 

「お姉ちゃん、お弁当みんなで食べよう」

険悪な教室に小学部のルカと白が入ってきた。

 

「おお、じゃああっちの教室に行くか、ルナ」

「うん」

 

 

その時ルカの方を妖しく見つめていたクロトが

いきなり近づいてきたかと思うと・・・

 

「ルカちゃん!」

白が叫ぶ。

 

グワシ

「チビはこっちもどーせチビだろうな・・・あん?」

モミモミ

いきなり胸をもまれて固まるルカ11歳。

「ふーん。ルナほどじゃないけど、発展途上だけど、将来に期待できるな」

 

後ろで叔父さんの毛が一気に逆立ったと思った瞬間には

 

ボコッ!☆

白と叔父さんのげんこがダブルでクロトを宙に飛ばす。

 

「・・・叔父さん・・」

「白ちゃん・・」

 

ガラ

「何の騒ぎかしら?」

甘ったるい声が、ボコボコモードの教室に響く。

 

びく

振り返った白と叔父さんが固まる。

 

「ウフ❤チロちゃん、白、久しぶりぃ」

 

この色っぽい美女が穏やかな村に台風を起こす・・・。

 

 

続く

 

 

新うさ姉妹7・うさ姉妹IN学校

 

今日からいよいよ学校が始まる。

叔父さんが注文してくれていた制服も昨日届いた。

 

「ドキドキするね。お姉ちゃん」

「うん。クロトさん普通にしていてくれたらいいなあ;」

 

初めて会ったとき、いきなり胸をもまれた時はショックだった。

同じ年頃の女の子は初めてで思わずと言っていたけど、ルナだってずっと月にいて男の人にはなれていない。

 

たまに現れてはすぐに去って行く虎兄ちゃんは手1つ握ってくることは無かった。

叔父さんはそもそも子ども扱いだし。

 

いつまでもルナがおむつをした赤ちゃんだと思っているのだ。

 

「おお制服着てみたか。かわいいかわいい。孫にも衣装だな^^」

案の定、憎まれ口をたたく叔父さん。

 

「ルカちゃんかわいい」

「白ちゃんも、大人っぽい・・」

 

白とルカが見つめ合う。

 

叔父をにらみ「白ちゃんより子供・・」

「あ?何か言ったか?」

「何でもない」「?」

。。。。。。。。。。。。。。。。

 

「ルカちゃんお早う~!」

「お早う」

教室の前でいのちゃんとうさみちゃんが待っていてくれる。

 

「お早よう!」ルカの瞳が輝く。

 

 

 

高等部中等部兼用の教室で、ぼんやり座るルナ。

「クロトさん遅い・・。そういえば先生ってどんな人なのかな・・。おじいちゃんとか言ってたけど・・。優しかったらいいな」

 

突然

ガラッ

 

扉が開き

ズカズカ

 

「やっぱり。あっちの教室にチビがいたからお前も来てるとわかった」

「クロトさん、お早う・・え?」

 

手がルナの胸の方に向かっている。

 

「!!」

 

さっと2人の間に入る大きな影。

 

クロトの髪が逆立つ。

「げ~、何でルナのマッチョな叔父さんがここにいるんだよ」

「姪に手を出したら許さないと言っただろう!」

 

 

「叔父さん!」

「ルナには指1本ふれさせない。

じいさんの先生が引退したから、次の教師が見つかるまで俺が立候補した」

 

「げげげ~~~、胸もみ放題だと思ってたのに」

へこむクロト

 

「俺が守るから安心しろ」

「叔父さん・・」

ルナの視界がピンク色に染まる。

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

うさ姉妹・夏の終わりの夕日(水着祭の続き)

 

叔父さんとデパートに来たうさ姉のルナ。

「デパートなんてかったるいな」

「叔父さんが私の新しい水着台無しにしたからでしょ!」にらむ

 

「だから弁償するって!もう怒るな;」

 

「これがいいかな?それともこれ・・」

「だめだだめだ! 何だそれ!エロすぎる!」

 

「普通のビキニだってば」

「ビキニなんてまだ早い!お前まだ11だろ」

 

「11はルカ!私はもうすぐ16よ!」

「えっ?!」

「いつまでも子ども扱いなんだから。もう結婚だって出来る年なんだから」

 

「結婚だと!?だめだ!」

横目でにらみつつ「どれがいいかな」

「あ、これ!これにしとけ」

 

「・・・子供っぽい」

「かわいいぞ。これにしとけ」

 

 

 

「ほら海だぞ。泳げ~~~」

 

ザッパーン

 

「叔父さん・・・ここ北海道・・・」

「涼しくていいだろ?」

「寒い」

 

「トラックで通った時にキレイだからお前たちに見せてやりたいと思ってたんだ。

ほらモロコシうまいぞ。くえ」

ニッカリ

 

「もう」

でもニコニコしている叔父に優しい気持ちになってくる。

(泳げなかったけど叔父さんが楽しそうだからいいか・・)

 

 

 

「はい、ルカちゃん。この花ルカちゃんに似てる」

「ありがとう、白ちゃん」ポッ

(きゃ~、今日はなんだか白ちゃんがかっこよく見えるよ~)

 

 

「夕日、キレイね」

ふるっ

「寒いのか?ほら、これを着ろ」

武骨な手で服を着せて太い腕ですっぽり包んでくれる。

 

(泳げなかったけど・・・叔父さんと海に来て良かった)

 

自分を見つめて優しく微笑むルナに叔父チロの鼓動が跳ね上がる。

(何だ?何でルナがこんなにきれいに見えるんだ?む・・昔はあんなにおチビだったのに~~~)

混乱するチロ叔父さん。

 

 

続く

 

うさ姉妹・水着祭用

 

白といの助は手持無沙汰にデパートの試着室の傍で待っていた。

 

今日は女の子達が水着が欲しいと言うのでいの助のオンボロトラックでやってきたのだ。

 

女の子たちの買い物は長い。

 

人間のデパートだから女の子達も、普段人化けが苦手ないの助も完全に人の姿に化けている。

 

(窮屈だ・・)

 

シャッと試着室のカーテンが開く。

「これでどうかな?」

 

白はドキドキ。

「お姉ちゃん、見えすぎじゃない?☆」

「でもこういうのが流行ってるって店員さんが言ってたよ」

 

「白ちゃん、私のは?」

「ル・・ルカちゃんもかわいいです!」何故か敬語。

 

「うさみちゃんは?」

「かわいいよ^^」

「わ~い!」

(うさみちゃんはかわいいだけだけど、お姉ちゃんもルカちゃんもいのちゃんもまぶしいよ~++)

ドキドキ。

 

「いのさん、どうかな?」

まっすぐにいの助の所へ向かういのちゃん。

 

「か・かわいいよ!似合ってる」ドキドキ。

真っ赤。

 

「今日はクロトさんは来なかったの」

「うん、あいつ連れてきたら、ルナちゃんのこんな姿見せたら何するかわからないからね」

ルナの方を一瞬まぶしそうに見るけど、すぐにいのちゃんに向き直りニコニコ。

 

(あ~あ。叔父さん仕事じゃなかったら良かったのに・・。せっかくのビキニなのに弟分の白ちゃんといのちゃんに夢中のいの助さんに見せたってつまらない・・)

 

家に帰ったルナは買った水着を部屋の隅へおく。

「叔父さんが帰ったら見せてあげよう^^ドッキリしてくれるかなあ」

 

 

叔父さんは10時過ぎに1度帰ったけどみんな寝ていた。

「今日はこれから仲間と飲み会だ。余興何するかな~」

 

 

 

夜中、プアップア~叔父さんのデコトラの音が鳴り響く。

「こらっ!チロ酔いすぎだ;」

 

「叔父さん?」3人が起きてくる。

 

「いの助さん?」

玄関を開けたのはいの助。

 

「チロの奴迎えに来いって言うから飲み屋まで行って連れ帰ったんだけど・・;」

上目づかいでルナを見る。

「ごめんなさいいの助さん!それで叔父さんは・・」

 

「う~ん、それが・・」

 

「よっ、出迎えごくろ~♡」

腰振りダンスを踊りながら入ってくる叔父さんの格好は・・・

 

「わ・私の新しい水着!」

「お~ルナうけたぞ、この格好!」ゲラゲラ

 

マッチョな胸板に伸びきるビキニ。

下からはむさいものが丸見え。

 

プルプルプル~。

 

「叔父さ~ん」地獄から響いてきたかのようなうさ姉の声に一気に酔いがさめる。

 

「ルナ?」

ドコ!バキ!ガス!

「ギャ~~~~ひどいぞ!ルナ~~!」

「ひどいのはどっちだ!!!」

 

叔父さんの悲鳴が夜の山に響きわたるのだった。

 

 

 

うさ姉と叔父さんの微妙な距離

 

「大切な姪っ子に何てことしやがる!」

うさ姉をギュッと抱きしめる。

「とんだエロヤンキーだ!」

 

「いや・・、クロトはヤンキーではない;今まで年ごろの、しかもこんなかわいい動物族の娘、見たことがないから興奮したらしい」

 

「危ない奴だ。ぶつぶつ。ほら、ショックだったろうがもう泣くな、ルナ。

俺が守ってやるからな」

 

(叔父さん・・)

叔父の胸に抱きしめられるのは、ルカぐらいの年以来だ。

変に胸がドキドキしてくる。

(変なの。叔父さんなのに。)

親父っぽいし、下ネタ多いし、口うるさいし・・なのに・・このまま甘えていたくなる。

 

 

 

「3人は?」

「もう寝ただろ。引っ越しで興奮して疲れただろうし、3人とも明日から学校だ」

「えらいな。チロは。姪や甥をちゃんと引き取って育てて」

 

「他人の子を引き取って育てているお前の方がえらいだろ?

俺はたまたま兄2人が早死にしちまっただけだ。

白の母親は仕事で忙しいし、ルナとルカは・・ルナのやつがんこで、最近やっと一緒に住んでくれた」

 

「お前、結婚相手、ルナちゃんはどうなんだ?」

 

ブブッ!お酒をふきだす。

「ゲホッゲホッ!」

「ルナちゃんとは血がつながってないんだろ?」

 

「しっ!」

姉妹の寝る部屋を 気にしながら。

「もう寝たんじゃないかな?ルナちゃんはお兄さんの奥さんの連れ子だったんだろ?」

「ああ、初めてあったころのルナはかわいかったな。まだ2歳で俺によくなついて」

「ルナちゃんなら後2~3年で奥さんに出来る」

 

「ばかっ!俺はあの子のおむつだって替えてたんだぞ!それに、あの子は血がつながってないなんて知らない。せっかく一緒に住みだしてくれた所なのに絶対だまっとけよ。」

 

 

ルナは夢うつつで昼間のことを思い出していた。

(どうしたんだろ・・私。叔父さんがあんなにかっこよく見えるなんて・・・)

 

 

               続く

 

ケダモノな年下の猫

 

いのちゃんもすぐに、自分を見つめるルカに気づく。

「あっ、あなたが一郎叔父さんの所のルカちゃん?」

「う・うん!」

「私、いの。11歳だよ」

「わたしも11歳」

 

「わあい嬉しい^^同じ年のお友達が出来て!クロトお兄ちゃん以外みんなずっと年下なんだもん」

ルカの手をぎゅっと握るいのちゃん。

「お友達になってくれる?」

「うん!嬉しい!」

 

「お~良かったなルカ!ほれ、叔父さんと暮らしだして良かっただろ?月じゃ友達もお婿さんも見つからないからな」ガハハと豪快に笑う叔父。

 

一方ルナは(お婿・・地球でも見つからないかも・・)「お、お姉ちゃんいい男きっと見つかるよ!;」オロオロ慰めてくれる白ちゃんにさらにへこむ。

 

「こらっ!クロト。お前も手伝いなさい。」

「めんどくさい」

「いくら猫族だからって学生のくせに寝てばかりいるな」

 

 

「学生?」注目するルナ。

 

「ああ、こいつは俺の所の最年長の、猫族のクロト。ルナちゃんより1つ下だよ。中学生も高校生もこいつと君だけだから、同じ教室だよ。」いの助さんが説明する。

 

猫の姿だったクロトがルナを見て人型に化ける。

「動物族の女・・」

見つめられドキドキするルナ。

 

「あ、あの」

「すげ~!これがボインってもんか!」

いきなりルナの胸をぐわし。

 

固まったルナの目からハラハラ涙が出てくる。

 

「ルナ!俺の姪に何をしとるか~!!!!」

なぐりとばす叔父さん。

 

(たった1人の男の子の同級生が変態なんて!)

胸を掴まれたことよりそっちの方がショックだったルナ。

 

 

 

         続く

 

 

新うさ姉妹4うさ姉スピード失恋・うさ妹の初めての友達

 

(たくましくて素敵な人・・)ドキドキうさ姉ルナの胸が高まる。

(運命の出会いかも)

 

その時いの助の後ろから女の子がヒョイと出てきた。

 

「お!いのちゃん。付いてきてたのか。久しぶりだな」

「一郎おじさんこんにちは!いつも私とうさみちゃんの服、送ってくれてありがとう♡」

「かわいいな^^どうだ、おじさんのお嫁さんにならないか?大人になってからな。動物族は女が少ないからなー」

 

「ごめんね、私いの助さんのお嫁さんになるんだ」

 

「ははっ、こう言っててくれるし、将来夫婦になってもいいかと思っているんだ」

「ちっ、お前奥手な顔して手が早いな」

 

ドロンドロン

スピード失恋にへこむルナ。

 

一方ルカは胸が高鳴る。

(ルカと同じぐらいの女の子に会うの初めて! お友達になってくれるかなあ、ドキドキ。)

新うさ姉妹3うさ姉の恋

 

キキ~っ!何時間走ったのか、やっとおじさんのデコトラが派手な音を立てて止まった。

「ついたの!?」

うさ妹ルカと白ちゃんがキャビンの上の仮眠室から慌てて降りてきた。

(お尻が痛くなっちゃった)重いドアを開けると草の香ばしいにおいが鼻いっぱいに広がる。

「お前ら疲れただろ。体の筋肉でものばしておけ」

言うと、「よっこらせ」

荷物を運び出すおじ。

 

「あっ、手伝う」

うさ姉が慌てて声をかけるけど「ばか、お前の細腕で何ができる。

休んどけ。全部運び終わってから手伝ってくれ」

軽々自分の倍はありそうな荷物を運ぶ叔父にため息。

「大丈夫だよ、お姉ちゃん。叔父さん積み込むのも1人でしたんだよ;僕にも手伝わせてくれなかったんだ。筋肉付けてからにしろって」

 

「お姉ちゃん、トトロいるかな?」走り回っていたルカが無邪気に聞く。

「トトロはいないんじゃ・・」

「ほれ、月になんぞ住んでいるから、ルカが現実と夢の区別も出来ないように・・」

ガサガサ! 不意に目の前の草むらが動く。

「ま、まさか」

 

出てきたのは大きな猪。

「久しぶりだな。チロ」

「驚かすな、いの助。チロと呼ぶな。一郎だ」

 

「トトロ~♡」

「違うみたいだよ。豚さんじゃないかなあ」白。

 

「2人とも違う; こいつは俺の幼馴染で動物族猪系のいの助だ」

「よろしく」

「お前らの通う学校もこいつが責任者をしている。同族の孤児の子供たちを引き取って育てている奇特なやつでもあってな。・・・・ルナ?」

 

みんなから1っ歩離れて立つルナの目がうるんでいるのにはたっと気づく。

「ルーナ?」

「素敵な人・・・」

「はあ?」

 

 

 

 

 

続く

 

新うさ姉妹2 三人の、マッチョな叔父さん

 

さわやかな川原の土手に、ギラギラしたデコトラが異質な色を放っている。

「おじさーん」

ルカとしろが無邪気に呼ぶ。

 

バン!

デコトラから出てくるマッチョな男。

 

ルナとルカ、それからしろの叔父だ。

 

「ルナ! こんなところで耳を出して人に見られたらどうする!」

「ごめんなさい~」

首をすくめて舌をペロッと出して見せるルナ。

「たくっ!ここは月じゃないんだぞ。 人につかまって見世物にされたら・・」

「おじさーん♡」

ルカが駆け寄る。

「おおっ!ルカ、かわいいな~!」

抱き上げてブンブン。

叔父の頭から耳がニョ~ン。

キャアキャア喜ぶ妹に心が和んでくる。

妹はお父さんを覚えていない。

体の弱い父にルナも抱き上げてもらったことは少ない。

幼いころはこの叔父によく肩車してもらったっけ。

 

「ルナ、ルカ、しろ、お前らにいい学校を見つけてきたぞ!」

「えっ、僕は今も学校いってるよ」

「引っ越しだ。人の学校だとちびのルカが化け続けるのは大変だからな」

「でもおじさん!仕事は?」

「トラックの仕事なんざどこに行ってもある。心配するな。 明日引っ越しだ」

「ええ~っ!」驚くしろちゃん。

 

続く

 

気持ちのいい風の吹く土手に座るうさ姉妹。

ふくよかな草の匂いが2人を包み込む。

 

「えっ、地球で暮らすの?」突然の話に驚くうさ妹。

「ううん、正確には月曜日から金曜日までだけ。

 土日は月に帰ろうと思う」

「ルカ、お姉ちゃんと2人の暮らし好きだよ。」

「私も。」

「地球じゃ、ずっと人に化けてないとだめだしなあ」

「2人っきりの時は大丈夫。 ほら」

うさ姉がウサギの耳を出してふりふり。

「クスクス。でもやっぱりお姉ちゃんと2人がいいなあ」

 「でも、学校に通った方がいいっておじさんが言うの」

「学校!?」

ドキドキするうさ妹。

「学校・・」繰り返す。

「そう、しろちゃんとも一緒に通えるし」

「しろちゃん!?」

大好きないとこの名前を言われて目が輝く。

「ルカ、学校に行きたい!」

学校がどんなところかも知らず無邪気に笑う。

(私が守るからね)

寄りかかる小さな妹の体に回した腕に力をこめる。

 

「ルカちゃん!お姉ちゃん!おじさんが迎えに来たよ!」

土手の上から、しろちゃんが手を振る。

「はあい!」

ピョンッと立ち上がり駆け出すうさ妹を優しく見つめるうさ姉のルナだった。

 

1月22日
1月22日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お正月のお餅つきも終わり、やっと地球に初詣にやってきた2人。
はしゃぐ、うさ妹のルカ。
「待ちなよ!ルカちゃん、雪でぬれるよ!」
「早く早く~!!」
いとこと駆け回る、ルカのこぼれおちそうな笑顔にうさ姉ルナの心はゆれる。
おじに言われた言葉。
「ルカのためにも、月を離れて、一緒に住まないか」と。
月のお餅つきは、両親がルナとルカのために残した仕事。
(悩んでもしかたないものね、今を楽しもう)
華やいだ街のふいんきにルナの心も浮足立ってくる。


1月1日
1月1日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大晦日の夜

「じゃあな、俺はまたあてのないはるかな旅にでるぜ」
うさ姉「次に会えるのはまた12年後? このまま月に住めばいいに・・」
    無駄と知りながらすねてみせる
「ははっ、そんなとこは12年前と変わんねえ」
うさ姉「もうっ、いつまでも子供扱いなんだから!私、大きくなったと思わない? 髪だってこんなに長くな   ったのに」
「うん!確かに大きくなったよな。 いひひ」じろじろ,胸。
うさ姉「ばか!」
「ははっ、じゃあ行くぜ、うさ姉」
うさ姉「待って! ・・名前で呼んで!。・・お別れの時ぐらい・・」
虎「えっ、そりゃ・・、る・る・・る(何だ?急にドキドキしてきたぜ)る・・る・・」
うさ姉「?」
虎「る・・る・・むにゃむにゃ」
うさ妹「虎兄ちゃん!これ可愛いでしょ?うさお姉ちゃんに買ってもらったんだよ。地球に初詣に行くんだ!」
「(ほっ)おおっ、かわいいな、ルカ!」
うさ姉 「・・私の名前は?」
「(あせあせ)だからなっ、る・・る・・」
「お姉ちゃんはルナだよ!忘れたの?」無邪気に言いつのるうさ妹。
「そっそうだ、そのる・・る、ムニャムニャだ。じゃっ、汽車に乗り遅れるから行くぜ!2人とも元気でな!」自分の気持ちがわからず、そそくさと逃げる虎。
うさ妹、首をかしげながら「変な虎兄ちゃん。 汽車じゃなくて時空ワープ船なのにね」
うさ姉「ばかっ」

うさ妹、まだ眠いよ

うさ姉まどろみの朝

うさぎ姉妹